学生の間だけでも13年間、いっぱい迷惑をかけ続けた。
長い間育ててくれてありがとうございました
2019年3月1日
卒業式から帰ってきた息子からの第一声だった。
小学校の6年間
入学式直前に神奈川に越してきた。
次男は元々友達作りが苦手でいつも1人教室の隅にいるような子だった。
小学生になってからもなかなか友達はできず、長男にべったりくっついていた。
1年生の運動会
みんなと笑顔で演技をしている次男にウルっときたものだ。
2年生になっても友達付き合いはなく「次男はこのままで大丈夫なのか?」と不安もいっぱい。
それは4年生が終わるまで続いた。
5年生になり長男とは別の通学路、学校にいっても兄はおらず家に帰ってきても兄はいない。
ここでやっと友達と呼べるような子ができた。
ほっと一安心
6年生になり次男にとっては耐え難い事実と向き合う事になる。
誰かのいたずらを次男がやったと思われ、児童相談所に入所しなければならない事態に陥った。
中学3年間
入学式も児相で過ごしていた次男。
7月から新しい中学校で新生活がはじまるが、周囲はすでにいくつかのグループが出来上がっているのでなかなか仲間内に入れず夏休みを迎える。
2学期になり部活動を始めそれなりに友達付き合いもできるようになった。
再び私は一安心。
ちょっと喧嘩早かったりもしたので何度か学校に呼び出されるものの、長男に比べればなんてことはないぐらいだ。
小学校6年間に比べればあっという間に過ぎていった中学生時代だった。
高校生活の4年間
定時制1本で受験をした次男だがまさか卒業に至るまで学校生活を頑張ってくれるとは思っていなかった。
特に呼び出されることもなく、普通に、ごくごく普通の学生生活を送っていたと思う。
初めてのアルバイト経験だったり、初めての彼女だったり、ダイエットして体を引き締めたり、ゲームに没頭したり。
どこにでもいそうな普通の高校生。
この期間に兄は結婚し、姪っ子ができて「癒されるわぁ」とか言ってたのが懐かしくも思う。
何を考えているのかさっぱりわからない次男だったけど、高校2年生ぐらいから次男の新発見をたくさん体験したようにも思う。
温かいお蕎麦が好き
我が家は基本的に冬でもざるそば派
時々外食したときに次男が温蕎麦を注文する姿を見て「なぜ?」と思っていたこともあったが、ただ単にあったかい蕎麦が好きなんだと言われた。
別れた旦那も、我が家の全員がざるそば派なのに唯一の温蕎麦派でなんだか新鮮だった。
チョコレートケーキが大好き
ケーキと言えばチョコレートなのは昔からだったが、そんなに好きなのか!?と驚くぐらいにチョコケーキが好きなようだ。
誕生日、クリスマス、お祝い事、とにかくチョコケーキならなんでもOKらしい。
カラオケが好き
人前で歌うのは恥ずかしいらしいがカラオケが大好きらしい。
中学生ぐらいのころは連れていっても全く歌わない子だったのに・・・
突然カラオケ好きを宣言されて驚いたものだ。
バイクや車が好き
車好きはしっていたがバイクにも興味があったことに驚いた。
一緒にモーターサイクルショーにいったりしても最初は引っ込み思案なのかまったく興味をしめさなかったが、2回目に連れて行ったときはとっても楽しそうにしていた。
笑った顔がまだあどけなく思っていたのは去年の話なのに・・・
アッと言う間の19年間でした
学生生活が終わるまで、20歳になるまではどんなことがあっても育てていく!と離婚したのが17年前。本当に色々な事があった。
辛い思い、悔しい思い、嫌な思い、寂しい思いも色々させてしまっただろう。
母としても親としても不甲斐ない私に対して「ありがとう」の一言がどんなに嬉しい言葉だったか。
涙腺は崩壊しそうになりながらも「こんなに立派に成長してるとは思わなかったよ」と笑いながら伝えたが、次男から返ってきた言葉で完全に崩壊した。
「かぁちゃんが親だったから、こやって成長できたんです。まだもうちょっと面倒かけますが、よろしくお願いします」
あとは就職先に送り届けるだけになりました
業種はどうあれ大手に就職がきまった次男。
これから先は自分の力で生きていかなければなりません。
春から一人暮らし
料理の好きな子だからそこは心配していませんが、ちゃんとやっていけるんだろうか?とかいらぬ心配はたくさんあります。
心配はしているけれど、きっと次男なら大丈夫と信じてもいます。
たぶんそこらへんの女子より女子力はあるはずなので。
彼がこの家から巣立っていくまで約1ヶ月
私に何ができるのかはまったくわからないけれど、もう少しの時間楽しく笑顔で親子の絆を強められればいいな・・・